新トモエ電機工業株式会社

西尾レントオールが環境省「運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」に採択され、共同実施者として参加致します。

~既存建機の電動化(コンバージョン)によるバッテリー式タイヤローラー開発実証を開始~

ニシオホールディングス株式会社傘下の西尾レントオール株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:西尾公志、以下「当社」)は、環境省が公募した令和7年度「運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」において、提案した『バッテリー式タイヤローラー開発に関する実証』が採択されましたのでお知らせいたします。

バッテリー式タイヤローラー

本事業は、新トモエ電機工業株式会社(本社:東京都大田区)との共同実施により、建設現場におけるCO2排出削減と、持続可能な建設機械の社会実装を目指すものです。

採択事業の背景と目的

建設業界では脱炭素化が急務となっていますが、道路舗装工事等で使用される「8tクラスタイヤローラー」においては、現在国内メーカーのラインナップはエンジン式のみとなっており、電動化が進んでいない現状があります。
また、新車での電動建機導入はコストが高く、普及のハードルとなっています。そこで当社は、保有する既存のエンジン式タイヤローラーをベースに、電動化(コンバージョン)を行う技術開発に着手します。
レンタル会社である当社が開発・保有し、レンタルとして提供することで、建設会社様が初期投資を抑えて環境配慮型建機を利用できる環境を構築し、建設現場のゼロエミッション化を加速させます。

実証事業の概要

  1. 事業名称

    バッテリー式タイヤローラー開発に関する実証(「運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」内)

  2. 実施体制

    代表事業者:西尾レントオール株式会社(実証総括、レンタル運用、フィードバック収集)
    共同実施者:新トモエ電機工業株式会社(モーター・バッテリー選定、設計、改造施工)

  3. 開発・実証の内容

    既存のエンジン式タイヤローラーの車体を活用し、バッテリーとモーターへ換装(コンバージョン)することで電動化を行っています。また、幅広い現場ニーズへの対応を目標に、稼働時間アップや散水用タンク増量といった性能面でのバージョンアップも進めています。
    スケジュール:2025~2026年度に開発・試作を行い、2027年度よりレンタル運用による実証を開始する予定です。
    関連リンク(環境省):https://www.env.go.jp/press/press_00853.html

    
ディーゼル駆動を電動に改造!驚きの静かさ!リチウムイオンバッテリー化電動タイヤローラの施工現場|建機レンタル

今後の展望

本事業を通じて開発したバッテリー式タイヤローラーは、夜間工事や住宅街での施工において求められる「静音性」のメリットも提供可能です。
2027年のレンタル開始を皮切りに、2030年には15台、2050年には100台規模への普及を目指し、建設機械の電動化と「つくる責任 つかう責任(SDGsゴール12)」に貢献するサーキュラーエコノミーの実践を推進してまいります。